Business Plan

スキップコンサルティングでは、事業者の皆様の競争力を維持し強化する方向での支援を致しております。 現在の状況を把握・理解した上で、将来の事業を担保する競争力を如何に獲得するかの設計図が経営計画(経営戦略)です。 経営戦略3点セットを始めとするツールを使い、現在競争力を未来競争力に転換する道筋を明らかにしていきます。

経営計画の策定

戦略の館

1.戦略の館

 企業にとって、経営計画は様々なシチュエーションで使われる経営を「見える化」するためのツールです。 例えば、中小企業の皆さんにとっては補助金申請の際に必要となるでしょう。 補助金を申請する際に、慌てて作成する事業者もおられるようですが、 経営計画は事業を運営する上での設計図のようなものですから、常に作成し、見直し、改訂する意識を持つ必要があります。

 この図は、私が戦略の館と名付けセミナーなどで度々登場させる図です。ここで言おうとしていることは、 事業は一軒の家のような様々な検討要素から成り立っていて、それぞれがその機能を果たさないと、 全体としてのまとまりや経済環境変化という風雨に耐える経営体の構築が難しいということです。
 例えば、皆さんは補助金申請の際に、将来こんな企業になっていたいといった夢を語ることもあるかと思います。 経営ビジョンと呼ばれるものです。そのビジョンを実現するために、 全社を包含した経営戦略とそれと一体化した技術戦略が家の屋根の部分に相当する基本戦略です。 その屋根を支えるのは、儲けをたたき出す事業であり、家の柱となる事業部(事業分野)の競争戦略です。 また、事業部を横断し、各事業をゆるぎないものにする全社としての共通機能が機能戦略です。 それは壁となり各柱を強固に連結させ事業の継続を担保します。 さらに、家は土台がしっかりしていなければ、成り立ちません。戦略の館の土台は、組織であり人材です。 組織力、人財力があって始めて館が立ち上るのです。
 このように、経営計画を立案する上で、意識する、しないに拘わらず、様々な個別戦略を検討することになります。 皆さんの中には、我々は飲食店だから技術戦略など関係ないと言われる方もおられるかもしれません。 しかし、世のなかIT、IoT、5G、AI、システム化 全て技術関連用語です。 皆様の経営にどのように関与するか、或いはどう使いこなしていくかは、まさに技術戦略と言えます。

経営のありたい姿

2.あるべき姿、ありたい姿

 ビジョンを掲げることは、事業の将来に向けて関係者の意識を揃える上で非常に重要であり、必要です。 その際に、ありたい姿とあるべき姿を切り分けて考えることが必要でしょう。
 経営者の皆さんは、自らの経営目標のスパンをどのくらいの将来においておられるでしょうか。 10年後、5年後、3年後、1年後、それぞれ思い描く将来像はそのスパンによって夢といった漠然としたものから、 アクションプランにすぐに落とし込めるような具体的なものまで様々な将来があろうかと思います。 私が、良くお話しするのは、まず夢を語ってみてください、ということです。
 今の現状に汲々としていて、とても5年、10年後の夢など語っていられないよ、 と言われる経営者の方も多いのかもしれません。 しかし、今の苦境を脱し、再度右肩上がりの景況になれば、わが社はこうなっていたい、或いはこうできるのに、 といったことを考えることはできるでしょう。
 もし、それが関係者もなるほどと受け入れることができるのであれば、 そうなるためにはこの一年あるいはこの三年でこうなっていなければならないということも想像できるようになると思います。 これを中期計画として具体的にしたものを経営計画と呼びましょう。
 夢(ありたい姿)を将来実現する(しようと思ったら)、この1年、3年でこうなっていなければならないよね。 そうでなければ、夢(ありたい姿)はそのまま夢で終わる。これをあるべき姿と位置付ければ、 経営計画の重み、やりがいも高まるでしょう。

3.経営計画の策定

 ありたい姿を思い描き、あるべき姿を実現するためにどのように活動するかを具体的に表したものが、 経営計画(中期計画)です。経営計画は、単に売り上げと利益を並べただけのテーブル(表)ではなく、 その数字の裏付けとなる活動(アクション)を併せて計画したものでなければ、単なる絵に描いた餅にすぎません。
 現実を把握し、この先の計画期間中に自社を含めた世の中がどのように変化するかをイメージし、その中における自社の 行動を計画していくことが必要です。補助金の申請等に立ち会う機会があるたびに感じるのは、この数字の根拠は何だろう、 この数字を実現するために何をやろうとしているのだろう、ということです。 補助金の多くでは、付加価値額で測定される生産性の増大が求められます。しかし、付加価値額は経営としての結果指標です。 営業利益、人件費、減価償却費を日々測定しても具体的改善にはつながりません。生産性向上を経営目標として掲げるのであれば、 日々生産性に直結する指標を設定して、改善を続ける必要があります。生産性の向上を目指した現状の補助金制度では、 補助金を得た多くの企業が計画倒れになっているのが実情です(経産省のレポートでも分析されています)。
 補助金を得ても生産性は上がらない実態を変えるにはどうすればよいのでしょうか。ありたい姿、あるべき姿を明確にして、 現状を正しく理解し、将来に向けて活用できるリソースを把握し、いくつかの将来を想定して、 将来必要となる競争力を得る活動を効率的に行うことだと思います。その為の経営計画(経営戦略)を策定することが必要です。
 スキップでは、将来像を描くうえでのフレームワーク(戦略3点セット)を提供し、 いくつかのテンプレートを使いながら、適切な指標の選択とその実現に向けたアクションプランの策定を支援させていただきます。

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